Chūsei jisha no kūkan, tekusuto, gigei "jishaken" no pāsupekutivu
中世寺社の空間・テクスト・技芸 「寺社圈」のパースペクティヴ
院政期以後、宗教組織から拡大し、「初期的都市」として寺社機構が成り立っていた場である「寺社圏」。当時の寺院・神社については、中世史学・仏教史学・教学・中世文学・日本語学・美術史学などといった、実に様々な観点・領域からの研究が蓄積されている。「寺社圏」を成り立たしめている微細な「点」「もの/ごと」を観察することにより、個々の「点」は遠くにある別の「点」と“遠近図法”的に連なり、それらの連関によって、「寺社圏」の持つ有機的な全体を描くことができるのではないか。本書は寺社の内外にわたる、あらゆる「もの/ごと」を全方位的に明らかにするための方法論的試みである。...
Gespeichert in:
Weitere Verfasser: | , , |
---|---|
Format: | UnknownFormat |
Sprache: | jpn |
Veröffentlicht: |
Tōkyō
Bensei Shuppan
2014
|
Schriftenreihe: | Ajia yūgaku
174 |
Schlagworte: | |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 院政期以後、宗教組織から拡大し、「初期的都市」として寺社機構が成り立っていた場である「寺社圏」。当時の寺院・神社については、中世史学・仏教史学・教学・中世文学・日本語学・美術史学などといった、実に様々な観点・領域からの研究が蓄積されている。「寺社圏」を成り立たしめている微細な「点」「もの/ごと」を観察することにより、個々の「点」は遠くにある別の「点」と“遠近図法”的に連なり、それらの連関によって、「寺社圏」の持つ有機的な全体を描くことができるのではないか。本書は寺社の内外にわたる、あらゆる「もの/ごと」を全方位的に明らかにするための方法論的試みである。 寺社と空間(宴曲『熊野参詣』と熊野信仰 — 二つの起源説を巡って ; 中世日吉社の空間と言説 ; 禅僧が神に袈裟を授ける話 — 説話の系譜をめぐって ; 袋中と民衆の信心 — 西寿寺蔵「当麻寺供養図」軸木内蔵品を端緒として) -- 寺社圏とテクスト(願成寺をめぐる二つの縁起 ; 行基婆羅門和歌贈答説話の変容 — 寺院圏から和歌圏へ ; 表白論の射程 — 寺社文化圏と世俗社会との交錯 ; 中世の神と死者 — 忘れられた春日信仰の儀礼 ; 神道切紙と寺社圏 — 國学院大學図書館所蔵『諸大事』を通路として ; 鎌倉前中期の寺院における出版 — その背景と逓蔵過程の一、二の事実) -- 寺社圏と技芸(今様の中の寺社と都市 ; 院政期の斎院御神楽と賀茂斎王 ; 楊貴妃と琵琶 — 楽琵琶の三曲の一つ「楊真操」と院政期の漢籍受容 ; 延年の開口の世界観について ; 言語遊戯と結び付いた参道の燈篭 — いわゆる「地口行灯」) |
---|---|
Beschreibung: | Enthält Literaturverzeichnis |
Beschreibung: | 271 Seiten Illustrationen 21 cm |
ISBN: | 9784585226406 978-4-585-22640-6 4585226400 4-585-22640-0 |